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インバウンド市場の現状と訪日外国人の増加要因

注目されるインバウンド

ここ最近、インバウンドや訪日外国人という言葉を聞かない日はないですね。

中国人の爆買い、都内のホテル不足、USJに殺到するアジア人、欧米人に人気の新宿ロボットレストランなどなど。

しかし、こうした言葉で「訪日外国人が増えている」という事実は耳にしながらも、その実態を詳しく把握している人は少ないのではないでしょうか。

この「統計で見るインバウンド」シリーズでは、近年注目されている訪日外国人市場について、各種の統計資料を読み解きながら、日本国内で誰が何をしているのかを明らかにしたいと思います。

第一回目となる今回は、訪日外国人の数と増加の理由をみていきたいと思います。

訪日外国人の規模

まずは下のグラフをみてください。
訪日外国人数

過去10年にわたって、訪日外国人の数は右肩上がりで増加しています。

09年はリーマンショック、11年は東日本大震災という特殊要因があったため減少していますが、これにはとりあえず目を瞑るとしましょう。

13年には初めて1,000万人を突破し、昨年はそこからさらに増加して1,300万人を記録しています。

では、なぜ増えているのでしょうか?

訪日外国人が増加する要因

①東京オリンピック効果(?)

14年の訪日外国人数は前年比で約+30%と大きく増加しました。
13年9月に東京オリンピックの開催が決定されたことは記憶に新しいと思います。

Tokyo発表

「Tokyo!」の発表に歓喜した方も多いはず。
そう、2020年東京オリンピックの開催決定によって訪日外国人が増加しているのです。

。。。といって納得感はありますか?

5年以上も先のイベントを期待して、「今」日本を訪れるでしょうか?

東京オリンピックの決定によって世界的に東京の注目度が高まったのは事実です。
しかし、それは訪日外国人増加の直接的な要因ではありません。

ただし、「2020年東京オリンピックの成功」をキーワードに、日本政府が海外に日本旅行を売り込んだり、ビザを緩和したりと色々手を打っているので、間接的な要因ではあります。

では、直接的な要因についてみていきましょう。

②東南アジア諸国を中心とするビザ緩和

島国という土地柄か、日本はあまり外国人にオープンではありません。
外国人が日本に足を踏み入れる際には、原則として日本の許可(ビザ)を取る必要があります。

しかし、この状況が最近変わりつつあります。

短期滞在の際にビザの取得を免除するという制度があり、この対象国が追加されています。
最近では、マレーシア、タイ、インドネシアに対してビザが免除されました。
ビザ緩和

2014年12月時点で、日本がビザを免除している国は67ヶ国あります。
(ちなみに、私たち日本人が海外に渡航する際にビザを免除される国は170ヶ国以上。)

これらの国の人々は基本的にパスポートさえあれば好きに日本に入国できるということです。

また、ビザが免除されていない国に対しても、数次ビザという制度が導入され始めています。
これは、一度ビザを取得すれば一定期間(だいたい3年)はビザの再取得を免除するというものです。

さらに、中国に対しては、最初の訪日時に沖縄・東北3県(岩手・宮城・福島)に一泊することを条件として数次ビザを発行するという措置も存在します(これについては条件が複雑なので、詳しく知りたい場合は外務省のサイトで最新の情報を参照してください)。

こうした取り組みにより、日本への入国がより手軽になり、外国人の増加に貢献しています。
そして、日本への入国のハードルを下げる取組みは今後も続いていくでしょう。

③円安による日本旅行の割安感

2012年の終わり頃から、急速に円安が進行してきました。
下の図をみてください。
ドル円

12年8月には1ドル=約78円でしたが、15年6月には1ドル=約123円になっています。

旅行の予算が1,000ドルの外国人は、12年8月当時は日本円にして7万8,000円分しか旅行に使えませんでしたが、現在は12万3,000円分も使えます。

為替の変動だけで、日本円での予算が1.5倍になりました。

私たちが「ヨーロッパに旅行に行きたいけど、予算があまりないから、物価の安い東南アジアの旅行にしよう」と考えるように、多くの外国人にとってリーズナブルな日本旅行が旅の選択肢に入るようになっています。

個人的な見解ですが、現在のところ急速に円高に振れる要因はないので、もうしばらくは日本に対する「お得感」は継続するんじゃないかと思います。

④注目の好循環

ビザの緩和や円安などを理由として訪日外国人が増えると、日本を紹介するサイトが増えたり、日本を訪れた外国人がブログを書いたりして、日本についての情報が増えます。

これによって、海外旅行予定者が日本の情報に接する機会が増え、実際に日本への旅行を選択し、帰国後日本の情報を発信する、という好循環に入ります。

日本はまさにこの循環の入り口に立っているといえます。
この流れを減速させないためにも、今日本を訪れている外国人の満足度を上げ、日本の良い情報を発信してもらわなければなりません。
今回はここまでです。
次回は、訪日外国人の国籍や来日目的について触れる予定です。

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