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東京を訪れる訪日外国人の状況

「統計で見るインバウンド」シリーズの第三弾です。

前回、前々回と日本全体のインバウンド市場についてみてきました。

今回は少し範囲を限定して、東京に絞って訪日外国人の状況を把握したいと思います。

ここでは東京を訪れる訪日外国人を訪都外国人を呼ぶことにします。

訪都外国人はどれくらい来ているのか

まずはこちらの図をみてください。
東京訪日外国人数

14年に東京を訪れた外国人は887万人となり、12年の日本全体の訪日外国人数を超える規模となっています。
ただし、これは東京に足を踏み入れた外国人の数に過ぎません。

彼らは東京に1週間滞在したのかもしれないし、東京に1泊して関西方面に抜けて行った可能性もあります。
単純に人数だけをみていては、外国人が東京にどれだけ影響を与えているのか知ることはできません。

次にこちらの図をみてください。
東京述べ宿泊

これは訪都外国人の述べ宿泊者数です。
述べ宿泊者数とは、1人の外国人が2泊すれば2人とカウントされる計算です。

こちらも年を追って堅調に増加し、14年は1,300万人を超えました。

述べ宿泊者が1,300万人ということは、これを1年365日で割ると、一日当たり平均して3.5万人の外国人が東京に滞在しているということになります。

色々な見方はあると思いますが、私は東京のインバウンド市場を考えるとき、この数字をベースとしています。

訪都外国人はどこの国が多いのか

訪都外国人の述べ宿泊者の国籍別内訳を下図に示しました。
述べ宿泊者内訳

一つ注意として、この図は「従業員10人以上の宿泊施設」に滞在した外国人の統計です。
小規模なゲストハウス等に滞在した外国人は含まれていません。

これによると、東京に滞在している外国人は中国16%、台湾12%、米国11%、韓国8%、香港8%です。

第二回の「訪日外国人の国籍構成と来日目的」で訪日外国人全体の国籍別内訳をみたのを覚えているでしょうか。
日本全体としては台湾21.1%、韓国20.5%、中国18.0%、香港6.9%、米国6.6%でした。

かなり印象が変わりましたね。
韓国や台湾が大幅に減少し、米国が上昇しています。

これは観光目的が多い韓国や台湾が距離の近いの九州や関西を好む一方、業務出張の割合が高い米国がビジネスの中心である東京に集まっているためだと思います。

また、米国の一人当たりの宿泊日数が長いということも関係あるでしょう。

なお、米国、豪州、英国などを含む英語圏という視点で見ると、東京の外国人の4分の1程度を占めています。
中国も多いですが、言語としては未だに英語が一番外国人にリーチしやすいということになります。

訪都外国人の国別特徴

東京に滞在している外国人BEST4である中国、台湾、米国、韓国について、それぞれの特徴をみていきます。

なお、ここからの統計は「東京を訪れた外国人の国籍別のデータ」ではなく、「日本を訪れた外国人の国籍別データ」です。東京に限定された数字ではないことをご了承ください。

①来日目的

来日目的

台湾や韓国では観光が多い一方、米国では業務出張で来日する割合が高くなっています。

②滞在日数

滞在日数

ここからは観光目的の人に絞ったデータです。
業務で来日した人はカウントされていないのでご注意ください。

韓国は3分の1が3日以内に帰ってしまいます。
日本から韓国へ旅行に行く時と同様に、週末旅行が多いのでしょう。

距離が遠いだけあって、米国は7割が一週間以上の滞在となっています。
まとまった休みに来日し、東京や京都などの複数都市を回る事が多いのかもしれません。

③旅行手配方法

旅行手配方法

個人旅行パッケージというのは、航空券と宿泊がセットになっているもののことです。

中国は6割が団体ツアーと、やはりイメージ通り高い割合になっています。
昼間に浅草や銀座にバスで乗り付けているのをよく見かけます。

逆に米国はほとんどが個人旅行です。

④同伴者

同伴者

アジア圏は家族と日本に来る事が多いようです。
近場なので両親や子供連れでも来やすいのかもしれません。

米国は3割近くが単独の旅行者。
バックパッカーというやつでしょうか。

以上で、東京編は終了です。
ざっくりとイメージはつかんでもらえたでしょうか。

次回はインバウンド市場におけるイスラム教徒について取り上げる予定です。

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