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個人ツアーのマーケットプレイスMeetripやVoyagin

従来、観光ツアーというのは旅行会社が私たち消費者に提供してきました。
こういうのを「B to C」、「ビジネス to 消費者(Consumer)」といいます。

添乗員さんがついて観光名所を説明してくれたり、バスで移動させてくれたり。

ところがここ最近、「C to C」、「消費者 to 消費者」のツアーを仲介するサービスが増えてきました。
会社ではない個人が、別の個人に対してツアーを提供するということです。

「私は大阪詳しいので、3時間3,000円で見所を案内しますよ」みたいなのを商品として出品できるWebサイトが登場しています。

類似サービスは無数に存在しますが、ここでは比較的規模が大きいとみられ、かつ私が実際に使った事があるサービスについて説明します。

なお、使用言語はいずれも英語です。

Meetrip

meetrip

もともと日本のサービスだったみたいですが、今は外国の会社が運営しているようです。

アカウントを作成し、自分のツアーを作成します。
作成といっても、写真をアップロードして、ツアーの説明文を書くだけです。

あとは値段や条件を自由に設定したら、外国人からツアーの予約があるのをひたすら待つ。
後述のVoyaginと比べて手続きが楽で使いやすいです。

Voyagin

voyagin

日本の会社が運営するサービスで、国内では最も知名度が高いんじゃないでしょうか。
つい最近、楽天が買収しました。

こちらはツアーのクオリティを重視しているようで、Meetripと比べて手続きが複雑でした。

まず、Meetripと同様にツアーを作成したら、運営側からチェックが入ります。
私の場合、もっと時間の長いツアーにしてくださいと指示がありました。

その後、電話で運営スタッフと面談。
ツアーの内容についてあれこれ聞かれたり、実力を試すためにいきなり英語で話せと言われたり。

そうこうして諸々クリアすると、最後にツアーの説明文にネイティブチェックが入り、より自然な表現に修正されて掲載となりました。

ちょっとネガティブな書きぶりになってしまいましたが、諸々の手続きはツアーの質を確保するために必要な範囲であり、十分理解できるものでした。

Vayable

Vayable

Meetripとほぼ同じですが、大きく違うのは自己紹介のビデオを撮影してアップロードしなければならない点です。

ビデオが承認されるとツアーを掲載できるようになります。

なにが違うか

手続きの煩雑さに差こそあれ、いずれもサービス内容は同じです。
あとは、実際にツアーに応募があるか。

これらのサイトにツアーを掲載して約2ヶ月になりますが、これまで外国人から問い合せがあった件数は以下の通りです。

  • Meetrip 3件
  • Voyagin 1件
  • Vayable 1件

実際にツアーを実行したのはMeetripの1件だけです。

なお、Similarwebというサービスを使ってそれぞれのサイトの月間訪問者数(推計)を計ってみると以下のようになりました。

  • Meetrip 2万人
  • Voyagin 10万人
  • Vayable 7万人

一般に、サイトを見に来る旅行者が多ければ、自分のツアーが売れる確率は高まります。
そういう意味では、Voyaginにツアーを載せるのが一番いいのかもしれません。

もっとも、この10万という数字にはツアーを提供する日本人がサイトを訪れた件数等もカウントされているので、純粋な旅行者が何人含まれているのかは分かりません。

個人ツアーに関する法律と通訳案内士

実は、個人が外国人に対して有料でツアーを提供することは法的にグレーだといわれます。

あまり知られていませんが、「通訳案内士」という国家資格が存在しており、日本政府観光局のホームページには次のように記載されています。

通訳案内士法の規定により、報酬を受けて外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をする業を営もうとする者は、通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります。

日本語とボディランゲージで案内すればいいとか色々抜け道(?)はありそうですが、とりあえず外国語でのツアー実施には通訳案内士の資格が必要ということです。

14年4月1日時点で通訳案内士の登録者は17,736人いるそうです。
しかし、この制度は実質形骸化しているのかもしれません。

観光庁によれば、通訳案内士を専業としている人の割合は全体の6.2%、兼業が18.1%、そもそも活動していない人が75.7%とのことです。

また、無資格でツアーを実施している人に対する取り締まりも特に行われていないようです。

この制度については政府も色々議論しています。
詳しくはここに色々書いてあるので、興味ある方はご参照ください。
http://www.mlit.go.jp/common/001092601.pdf

通訳案内士が意味のある資格になるか、名前だけのものなってしまうかはこれからの制度改革によりますが、現時点では取得するうまみは少ないのかもしれません。

以上、C to Cツアーについてご説明しました。

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