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訪日外国人ベジタリアン〜基礎知識〜

弊社はこれまで一貫して、インバウンドの食の分野で事業を行ってきました。

その中で常々感じているのが、「食べられないものがある人がいる」ということです。
これは、単なる味の好き嫌いの話ではありません。

代表的なものをあげると、
①アレルギーや体質などにより「食べることができない」
②宗教や文化的に「食べることが許されていない」
③ベジタリアンとして「食べないことを決意している」
などです。

特に日本と外国とでギャップが大きいのが②と③だと感じています。

ある国では当たり前に受け入れられていても、日本ではあまり存在が認識されていないという代表例でしょう。

本日は、弊社が注目している③の「ベジタリアン」についてお話したいと思います。

【参考記事】
2017年の訪日外国人ベジタリアン〜人数と市場規模〜

ベジタリアンとは

ベジタリアンは日本語で「菜食主義者」と表現されます。
ただ、これでは「野菜しか食べない人」というイメージを持ってしまいますね。

もう少し正確に表現するなら「動物性のものを食べない人」という方が近いかと思います。

では、このベジタリアンにもいくつか種類があることはご存知でしょうか?
細かいカテゴリーは置いておいて、大まかに分類すると以下のようになります。

卵を食べるベジタリアンには「オボ」、乳製品を食べるベジタリアンには「ラクト」という言葉が頭につきます。
蜂蜜まで含めた動物性のものを一切摂取しない厳格なベジタリアンを「ヴィーガン」と言います。

肉は食べないが魚・卵・乳製品・植物は食べる「ペスクタリアン」という人たちも存在しますが、海外ではベジタリアンとは区別されているため、表からは除いています。

ベジタリアンとなる背景

ベジタリアンが「何を食べるか」という点には共通性があるものの、「なぜベジタリアンになるのか」という理由は人によって異なります。

ここでは、これまで弊社が行ってきたアンケートやインタビューをもとに、ベジタリアンとなる主な理由を4つ紹介します。

①宗教

殺生を禁じている宗教や宗派に属する人たちの食生活は、自然とベジタリアンに分類されることになります。
日本でもなじみ深い仏教はその代表例で、精進料理にはその影響が色濃く出ています。

「根菜類は、掘り出す時に地中の虫を殺してしまう」として、ジャガイモなどを食べない厳格な人もいます。

生まれながらに宗教に属している場合、「一度も肉を口にしたことがない」という人たちもいるため、まさに「ネイティブベジタリアン」と言えるかもしれません。

インドを含むアジア圏に多いタイプかと思います。

②動物愛護

「人間が生活するために動物を利用する必要はない」「動物を殺したくない」と考え、ベジタリアンとなることを選んだ人たちです。

物心ついてから食肉加工(屠殺など)について知り、ショックを受けたという人にも多数お会いしました。
欧米圏に多いように思います。

③環境

肉は畜産業界が生産しています。
そして、畜産は地球環境へのダメージが大きく、持続可能ではないとして、ベジタリアンとなることを選んだ人たちです。

1キロの肉を生産するために、その何倍もの穀物と水が消費され、二酸化炭素も大量に放出しているという研究があるそうです。
これについては「カウスピラシー」というドキュメンタリー映画が詳しく説明しています。

こちらも欧米圏の方が多いイメージがあります。

④健康

肉食より菜食の方が体に良いとして、ベジタリアンになる人たちです。
美容やダイエットもここに含めるとすれば、日本人に多い理由かと思います。

最近では「マクロビ」という言葉も広まってきましたね。

マクロビとは「マクロビオティック」の略です。
比較的ヴィーガンに近いですが、白砂糖を食べないなどベジタリアンとは違った食事の基準を持っています。

以上、基礎知識編ではベジタリアンの種類と、ベジタリアンとなる主な理由についてご紹介しました。
次回はさらに踏み込んで、訪日外国人ベジタリアンが日本で直面する問題について考えたいと思います。

「訪日外国人ベジタリアン〜日本での困難〜」はこちら

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