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訪日外国人は順調なペースで増加しているのか

2015年にはほぼ2000万人に達した訪日外国人数ですが、2016年に入っても引き続き増加しているのでしょうか?

また、増加しているならば、「順調」と呼んで良いペースなのでしょうか?

今回は、久しぶりにインバウンドに関する統計を分析しながら考えていきたいと思います。
 

訪日外国人数の増加

まずは、訪日外国人の数がどれだけ増えているのかを見ていきましょう。

図1

これは月単位の訪日外国人数の推移をグラフにしたものですが、右肩上がりで増えていることが分かります。
直近では、毎月200万人前後の外国人が日本を訪れています。

2016年5月の数字は前月と比べて下がっていますが、気にする必要はありません。
4月はお花見シーズンで観光客が増え、5月6月は少し落ち着き、夏休みに入る7月からまた観光客が増える、というのは自然なサイクルです。

2015年もそうなっていますね。
季節性のあるデータにおいて、前月と比べることにあまり意味はありません。

「過去と比べてどうなのか」を知るには、前年の同じ月と比較する必要があります。
 

訪日外国人の伸び率

「過去と比べてどうなのか」を知るために、前年の同じ月と比べて訪日外国人が何パーセント増えたのかをグラフにしました。

図2

訪日外国人数の増加率(前年同月比)は2015年2月から40%以上を記録してきましたが、2016年2月に40%を割り込んで以降、4月5月には10%台にまで低下しました。

依然として前年同月より訪日外国人が増えているということは事実ですが、増えるスピードは大幅にダウンしています。

2016年に入ってから円高が進んでいることなど要因は複数考えられますが、4月5月は熊本地震の影響が大きかったようです。

特に、韓国は距離の近さから九州地方に旅行する人が多いのですが、2016年5月の韓国からの旅行者数は前年同月と比べて4%減少する事態となりました。
 

訪日外国人の増加は順調なペースか

何を持って「順調」と判断するかは難しいところですが、ここでは「政府目標を達成できそうか」を基準におきましょう。

政府は「2020年に訪日外国人2000万人」という目標を掲げて各種施策に取り組んできました。
しかし、昨年の訪日外国人の急増を受け、目標は大幅に上方修正されました。

現在の目標は「2020年に4000万人、2030年に6000万人」です。
2030年は先過ぎるので、2020年で考えてみましょう。

図3

2015年の訪日外国人数は1973万人でした。
この数字をもとに、2020年に4000万人を達成するには、単純計算で訪日外国人が毎年15.2%増えればいいということになります。

先ほど、「2016年に入ってから訪日外国人の増加スピードはダウンしている」と書きましたが、最低を記録した5月でも15.3%でした。
2016年1〜6月合計で見ると、23.9%増加しています。

つまり、今年の現時点までは「順調」と判断していいでしょう。

ちなみに、2016年通年の増加率が23.9%となったと仮定すると、来年以降の増加率は13.1%で目標達成が可能となります。

図4

もちろん、増加率は毎年同じでも、前年の訪日外国人数が多いほど、翌年はより多くの外国人を呼び込まなければ目標を達成できません。

上の図で言うと、増加率13.1%を達成するために、2017年は320万人増やせばいいところが、2020年には463万人増やさなければなりません。

訪日外国人を誘客する施策は現状維持で良いということではなく、新しい打ち手にどんどんチャレンジする必要があるということです。

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