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インバウンドが宿泊施設に与える影響

フレンバシーでは最近、旅館やホテルなど宿泊施設の外国人集客のサポートを始めました。

東京や大阪では新しいホテルがどんどん建設され、宿泊業はまさに「インバウンド特需」とも言える状況のように見えます。

では実際のところはどうなのか、統計の数字をもとに考えていきましょう。

部屋の埋まり具合

宿泊施設の部屋がどれだけ埋まっているかを判断するには、「客室稼働率」という数字を見るのが分かりやすいです。

100室あるホテルで50室にお客さんが入っていれば、客室稼働率は50%となります。

次の図は、日本全国の宿泊施設の客室稼働率を表したものです。

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11年に51.8%だった客室稼働率は、15年には60%を超えました。

月や日によって変動はありますが、平均すると常に6割の部屋にお客さんが入っている状態です。

また、宿泊施設のタイプ別に客室稼働率を見ると、次のようになります。

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シティホテルは稼働率が80%近くある一方、旅館はなんと40%にも届きません。

訪日外国人数は震災があった11年に大きく減少したのち、今年まで右肩上がりで増加を続けています。

11年から15年にかけて、シティホテルでは稼働率が12%ポイント増加したのに対し、旅館の増加はわずか2.3%ポイントにとどまりました。

もともと旅館の稼働率が低いという状況もありますが、インバウンド需要の取り込みについては宿泊施設によって明暗が分かれたと言えます。

旅館については次の記事で詳しく書く予定です。

なお、16年1月〜11月までの最新の数字は以下のように推移しています。

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宿泊者の増え具合

次の図は、日本全体の延べ宿泊者数の推移です。

「延べ人数」なので、1人の人間が2泊したら「2人」とカウントされます。

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11年から15年にかけて、延べ宿泊者数は8684万人増加しました。

この内訳をみると、日本人の増加が3965万人、外国人の増加は4720万人です。

述べ宿泊者全体に占める外国人の割合は増加傾向にありますが、まだ13%です。

しかし、ここ数年で増加した延べ宿泊者の半分以上は外国人です。

宿泊施設とって、外国人客の取り込みは無視できないものになってきました。

都道府県別の客室稼働率

日本全体の客室稼働率が高まっているとは言え、状況は都道府県によって様々です。

ここでは、稼働率が上位と下位の都道府県を見ていきましょう。

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稼働率が一番高いのは大阪で、約85%です。

特にホテルは満室に近い状況が続いており、出張者が部屋を抑えるのが困難になっているという話をよく聞きます。

訪日客が最も多いのは東京ですが、宿泊施設の数も多いため、大阪より稼働率が低くなっています。

それでも80%を超えており、都内で宿を確保できなかった人たちが千葉などの近郊の都市に流れているのだと考えられます。

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稼働率が一番低いのが長野で、新潟と福井が続きます。

まだまだ地方には外国人客が流れていないということかもしれません。

以上、宿泊施設の稼働状況と外国人客の関係について見てきました。

次回は旅館の状況についてクローズアップして取り上げる予定です。

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