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飲食店とインバウンド対応に関するちょっとした考察

弊社では飲食店のインバウンド(訪日外国人)対応のお手伝いをしています。
その中で、これからインバウンド対応に取り組みたいという飲食店には、大まかに次の3つのタイプがあることに気がつきました。

①徐々に外国人の来店が増えており、もっとしっかりインバウンド対応に取組みたい店
②現在外国人の来店はないが、中長期的な経営の安定を考えてインバウンド対応に取組みたい店
③現在外国人の来店はないが、日本人客の穴埋めとしてインバウンド対応に取組みたい店

普段コンサルティングさせて頂いている印象としては、①が2割、②が3割、③が5割がといった感じです。

①もっとしっかり外国人対応に取組みたい店

このタイプの店は比較的少数です。
新宿・渋谷・浅草など外国人観光客が多いエリアの駅近な飲食店に多く、日々の業務の中で外国人対応の必要性を感じています。

目標とするのは外国人観光客の「集客」ではなく「満足」です。
そして、その満足をいかに他の外国人にシェアしてもらうのかという設計が重要となります。

これだけ”インバウンド需要”が取り沙汰されている昨今でも、このタイプの飲食店はまだまだ限定されています。

②中長期的な経営の安定を考えてインバウンド対応に取組みたい店

日本人の外食の需要は今後減少していくのではないかと考えています。
その理由を簡単に以下に挙げます。

  • 人口減少による胃袋の絶対数の減少
  • 高齢化による胃袋のキャパシティ(容量)の減少
  • コンビニ食品を始めとする中食の発展
  • UberEATSなどのデリバリーサービスの増加

だからと言って明日から外食する人が減るという話ではありませんが、中長期的に見て日本人が飲食店を利用する回数が減る可能性は十分にあります。

特に致命的なのが人口の減少です。

外食業界の商売はある意味、胃袋の「容量」の奪い合いです。
そもそも胃袋の絶対数が減れば、それを満たすのに必要な飲食店の数も減少せざるを得ません。

こうした未来のリスクを考えた時、それを補える可能性があるのが訪日外国人の胃袋です。
この点を考慮し、今から外国人集客に取り組んでおこうと考えるのが②の飲食店です。

多店舗経営している飲食店に多いタイプですが、ここまで考えている飲食店経営者もまだ少数です。

③日本人客の穴埋めとしてインバウンド対応に取組みたい店

「現在の日本人客からの売上だけでは経営が厳しい、だから外国人客を集客したい」という飲食店です。

これは経営者として当然の判断だと思います。

ただ、このタイプのお店はインバウンド対応に取り組む姿勢が中途半端になってしまうことが多いです。

「日本人客が入っていない時にだけ外国人観光客を入れたい」と考えるので、インバウンド対応に一貫性がなく、ホスピタリティーも希薄です。

また、外国人客から”明日の売上”を期待するため、すぐにインバウンド対応の効果が出ないことに焦り、挫折してしまいます。

インバウンド対応は1日では完成しません。
特に集客から取り組むのであれば、効果が見えるまでに少なくとも3~6ヶ月は掛かります。

この点を考慮し、腰を据えて取組む必要があります。
結局、インバウンド対応の成否は「飲食店の本気度」次第です。

③のタイプで本気度が見えない飲食店ついては、弊社もサポートをお断りすることがあります。

逆に、インバウンド対応にしっかりと舵を切り、売上を伸ばしている店舗も存在します。

インバウンド対応のこれから

この2年ほどで、何らかの形でインバウンド対応に取組む飲食店はかなり増えてきました。

東京では英語メニューを準備している飲食店はもう珍しくありません。

「English Menu Available(英語メニューあります)」程度のアピールでは何の効果もなくなってくるでしょう。

これからは日本人向けのマーケティングと同様に、飲食店独自の特徴を、外国人にも理解出来る形で伝えていく努力が重要になっていきます。

フレンバシーのサービス

弊社では、ベジタリアンやビーガンが関係する市場で、様々なサービスを展開しています。

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